特別な日に贈る結婚祝いやお祝いの際、正しいのし袋の書き方やご祝儀袋の選び方が気になる方へ。
のし袋やご祝儀袋の使い分け、水引の結び方について詳しく解説します。この記事は、ご祝儀袋の種類の違い、そして水引の意味や正しい結び方など、大切な喜びの出来事をより心温まるものにするためのマナーなどについてお伝えします。
結婚祝いの表書きの書き方は?
のし袋とご祝儀袋の違いは?
のし袋とご祝儀袋は、どちらもお祝いの際にお金を入れる封筒のことです。このようなご祝儀袋の中でも、「のし」のついているご祝儀袋を特に「のし袋」と言います。「のし」とは、ご祝儀袋の右上についている飾りを言います。
この「のし」は、アワビを薄くのばして乾燥させた「のしあわび」から来ているそうで、昔、縁起の良い貴重な「のしあわび」をお祝いの贈り物に添える慣習があって、その慣習が簡略化されて現在の「のし」になったということです。
ですので、「のし袋」は結婚式や出産などのお祝い事で使うご祝儀袋で、葬儀などのお悔やみ事では使いません。
※「ご祝儀袋」と「のし袋」の違いについてより詳しく知りたい方は、こちらでも説明してあります↓↓
のし袋はどのような場面で使いますか?
のし袋を使うのが一般的な場面は、以下の通りです。
- お祝い事
- 結婚式
- 出産
- 新築
- 入学
- 就職
- 退職
- 長寿祝い
- 還暦祝い
- 喜寿祝い
- 古希祝い
- 米寿祝い
- 白寿祝い
- 百寿祝い
のし袋を使う際は、水引の結び方や表書きに注意しましょう。
水引の結び方には、主に「蝶結び(花結び)」「結び切り」「あわじ結び(あわび結び)」があります。
水引は袋についている飾り紐で、この水引の結び方には種類があり、それぞれ意味があります。
上図の「蝶結び」は何度でも簡単に結びなおすことができるので、出産祝いなどのように「何度あっても嬉しい慶事」を表す一般のお祝いごとに使います。出産、進学、入学といった結婚以外のお祝い全般に使えます。
結婚祝いには「結び切り」又は「あわじ結び(あわび結び)」がふさわしいです。この結び方は一度結ぶとほどくのが難しいため、一度きりのお祝いである結婚にふさわしい結び方となっています。また、両端を引張るとさらに固く結ばれるため、「末永く付き合う」という意味が込められています。
ご祝儀袋の中袋にはどのようなものが入れられますか?
ご祝儀袋の中袋には、ご祝儀(現金)を入れます。ご祝儀の金額は、関係性や相手の年齢によって異なりますが、一般的には、3万円、5万円、10万円が目安です。
中袋に入れるご祝儀は、新札で包むのがマナーです。また、ご祝儀は、中袋の表側中央に、金額を黒い筆記用具で書きます。金額は漢数字で書くのが一般的です。
中袋に入れたご祝儀は、直接相手の手渡しするのがマナーです。もし、直接手渡しできない場合は、封筒に入れて郵送することもできます。
結婚祝いの「のし袋」の表書きは?
婚祝いの「のし袋」の表書きは、以下の通りです。
- 御結婚御祝
- 寿
- 祝御結婚
- 祝結婚
- 結婚祝御礼
「御結婚御祝」は、最も一般的なもので、誰にでも使える表書きです。
「寿」は、目上の人や親しい人に使われる表書きです。
「祝御結婚」は、友人や同僚など、親しい人に使われる表書きです。
「祝結婚」は、親戚や上司など、目上の人に使う表書きです。
「結婚祝御礼」は、結婚祝いをもらったお礼として贈る際に使われる表書きです。
表書きを書く際は、水引の結び方にも注意しましょう。結婚祝いの水引は、紅白の蝶結びが一般的です。
「寿」と「御祝」のそれぞれの意味や使い分けについて
「寿」と「御祝」の意味と由来について詳しく説明します。
まず、「寿」は長寿や健康を祈る言葉で、結婚式の際には新郎新婦の幸せな結婚生活を祈る意味を含んでいます。この表現は、新しい人生の始まりにおける幸福や繁栄を願う気持ちを込めて用いられます。また、「寿」の表記は、旧字体の「壽」としても見られることがあります。
一方、「御祝」はお祝いの意味を持ち、結婚式の場合は新郎新婦の結婚を祝福する意味合いが込められています。この表現は、お祝いの気持ちを尊重し、祝福の意をしっかりと伝えるために用いられます。
どちらの表記も、結婚式のお祝いにふさわしいとされており、それぞれの意味が新郎新婦への祝福を表現する上で重要な役割を果たします。
ご祝儀袋に自分の名前を書く方法
結婚祝いのご祝儀袋に自分の名前を書く際の方法について詳しく解説します。
ご祝儀袋には、表書きの下に「贈り主の氏名」を書き加えます。連名の場合は、最大3名まで、それぞれの名前を水引の下に記入します。友人らが共同でお祝いする際には、五十音順に名前を書くのが一般的です。
ご祝儀袋には中袋がついているタイプもあり、こちらにお札を収めることができます。お札を中袋に入れる際には、中袋の表とお札の表を合わせ、肖像画が上にくるように挿入するのがマナーです。
これらの方法は、贈る側の気持ちや祝福の意味をより正確に伝えるための重要な要素です。相手の結婚式にふさわしいマナーや作法を守りつつ、お祝いの気持ちを伝えることを心がけましょう。
結婚祝い のし袋に苗字/フルネーム
結婚祝いののし袋に書く自分の名前は、苗字だけ書くこともできます。ただし、目上の人や親しい人から結婚祝いをもらう場合は、フルネームを書く方が丁寧です。
祝儀袋には、まず表書きに「御祝」もしくは「御結婚御祝」と記します。そして、中袋には贈り主の苗字を書き加えます。この方法を用いると、以下のようになります。
例えば、表書きに「御結婚御祝」、中袋に「贈り主の苗字」と書くことで、結婚祝いのご祝儀袋に苗字だけを適切に表現できます。ただし、地域によって使い分けが異なることもありますので、相手に確認するなどして、適切な表現を選ぶように心がけましょう。
これにより、お祝いの気持ちを尊重しつつ、結婚祝いの贈り方をよりマナーを守って行うことができます。
友達に結婚祝いを贈るご祝儀袋の種類
友達への結婚祝いを贈る際、ご祝儀袋の種類について詳しくご紹介します。
- 結婚祝いにふさわしいご祝儀袋の種類:地域や贈る金額によって異なりますが、結婚祝いにふさわしいご祝儀袋は、通常のしのついた袋を選ぶのが良いです。お祝いの気持ちを表すのしや、美しいデザインの袋を選んでみましょう。また、中袋がついているタイプを選ぶことで、お札を入れるのが便利です。
- のしの種類:のしの表記は地域や状況によって異なりますが、「御祝」「御結婚御祝」「寿」などが一般的に用いられます。これらののしは、お祝いの意味や祝福の気持ちを込めるために大切な要素です。また、中には苗字だけを書くケースもあるので、相手の地域や習慣を考慮して選びましょう。
友達に結婚祝いを贈る際は、地域や贈る金額、相手の好みに合わせて、適切なご祝儀袋を選びましょう。お祝いの気持ちが伝わるような美しい袋を選んで、心温まる贈り物をしましょう。
友達に贈るご祝儀袋に名前を書く方法
友達に贈る結婚祝いのご祝儀袋に名前を書く方法をご紹介します。
表書きには「御祝」もしくは「御結婚御祝」と書きます。これにより、お祝いの気持ちを表現し、友達の幸せな新生活を祈る意味を込めます。地域や状況によっては異なることもありますが、一般的にはこの表記が用いられます。
中袋には、友達の苗字を書きます。友達の氏名を記入することで、贈り主が誰であるかを示し、お祝いの気持ちを伝えることができます。
例えば、以下のように書くことができます。
表書き:御結婚御祝
中袋:贈り主の氏名
これにより、友達への結婚祝いのご祝儀袋に名前を適切に書くことができます。しかし、地方ごとに使い分けがあることもありますので、相手に確認するなどして、最適な表現を選びましょう。お祝いの気持ちを大切に伝えるために、適切な方法を選んでください。
夫婦で贈るご祝儀袋の種類
夫婦で結婚祝いを贈る際のご祝儀袋の選び方について。
- ご祝儀袋の表書き:「御祝」または「御結婚御祝」といった表記をご祝儀袋に記入します。
- 中袋に苗字を書く:夫婦の氏名を中袋に書くことができます。
- 名前の記載方法:夫婦でご祝儀を包む場合、ご祝儀袋には「代表者(通常は夫)」または「夫婦連名」といった表記が使われます。
以上のように、夫婦で結婚祝いのご祝儀袋を選ぶ際には、地域や状況によって使い分けが異なることがあります。相手に確認するなどして、適切な表現を選んでご祝儀袋を贈るようにしましょう。
夫婦で贈るご祝儀袋の書き方
夫婦で贈るご祝儀袋の書き方は、以下の通りです。
- 表書き
- 御結婚御祝
- 寿
- 祝御結婚
- 祝結婚
- 中袋
- 金額
- 名前(夫婦連名)
表書きは、縦書きで書きます。中袋の金額は、漢数字で書きます。名前は、夫婦連名で書きます。
夫婦連名で書く場合、夫の名前を中央に、妻の名前をその左に書きます。バランスよく見えるように、夫婦それぞれの名前の中央を姓の中央にあわせて書くようにします。夫婦別性の場合など、妻の名もフルネームで書くのが丁寧です。
夫婦で贈るご祝儀袋は、新郎新婦に二人で結婚祝いを贈りたいという気持ちを表すことができます。また、夫婦で贈るご祝儀袋は、新郎新婦に二人で幸せになってほしいという気持ちを表すことができます。
結婚祝いの「のし袋」の書き方:まとめ
結婚祝いやお祝いの際に大切なのし袋やご祝儀袋の選び方、水引の結び方についてご紹介しました。
適切なのし袋の選択やご祝儀袋の種類、水引の意味を理解することで、贈り物の気持ちがより深まることでしょう。相手の関係性や状況に応じて選び、正しいマナーを守りながらお祝いの意味を届けることが大切です。
さらに、シンプルなデザインから豪華な飾りまで、個性的なご祝儀袋を選ぶことで、贈る喜びをさらに増やすことができます。結婚祝いやお祝いの場面で、心温まる贈り物としてののし袋やご祝儀袋を活用し、大切な人々に幸せと感謝の気持ちを届けましょう。